自動車盗難台数ランキングには自動車盗難に関するさまざまなデータが記載されています。
どんな車が、どれだけ盗まれているのかを知りたくはありませんか?
盗まれた車のことを知りたい時に活用できるのが「自動車盗難台数ランキング」です。
自動車盗難台数ランキングには自動車盗難に関するさまざまなデータが記載されています。
ところで自動車盗難台数ランキングは2種類あることをご存じでしょうか。
それぞれまったく違った団体が作成しています。
今回は自動車盗難台数ランキングは2種類あることについてわかりやすくご紹介します。
例年の自動車盗難台数ランキングの主な特徴
自動車盗難台数ランキングにはいくつかの特徴があります。
こちらでは例年の自動車盗難台数ランキングの主な特徴についてご紹介します。
① トップ10はほぼトヨタ車で占められている
1つ目の特徴はほぼトヨタ車(レクサスを含む)がトップ10を占めていることです。
トヨタ以外では、スズキ、ダイハツ、メルセデスベンツ、BMWが1台ずつランクインする程度です。
これからいえることは日本ではトヨタ車、レクサス車が最も盗まれていることがわかりま
② 主に高級車が盗まれている
2つ目の特徴は主に高級車が盗まれていることです。
わかりやすい例でいうとアルファード、ランドクルーザー、ヴェルファイア、レクサス、メルセデスベンツ、BMW、クラウンなどです。
その他にはハイブリッドカーのプリウスなどが上位に食い込んでいます。
③ 主に大都市圏で盗まれている
3つ目の特徴は主に大都市圏で盗まれていることです。
最新の保険金支払い件数では愛知県が1位、千葉県が2位、大阪府が3位になっています。
理由は人口が多く、車(主に高級車)を持っている人が多いからです。
また近くに、外国に輸出するための大きな港があることも関係しています。
そもそも日本にはどんな自動車盗難台数ランキングがあるのか?
日本には2つの自動車盗難台数ランキングがあります。
1つは日本損害保険協会が発表する「車両本体盗難」です。
もう1つは警察庁生活安全課が発表する「車名別盗難台数の状況」です。
どちらも自動車盗難台数ランキングですが、さまざまな点で異なった部分があります。
次にそれぞれの特徴について紹介します。
車両本体盗難とは何か?
両本体盗難とは日本損害保険協会が発表する自動車盗難台数ランキングのことです。
大きな特徴は毎年全国で発生した「車両本体盗難」と「車上ねらい」に関して、保険会社が「実際に保険金を支払った事案」に対して統計をとったものです。
そのため実際の盗難車の数ではありません。
2023年版の自動車盗難台数ランキングは次の通りです。
【日本損害保険協会 2023年版自動車盗難台数ランキング】
順位 | 車名 | 件数 | 構成比 |
1 | ランドクルーザー | 383 | 14.7% |
2 | アルファード | 364 | 14.0% |
3 | プリウス | 307 | 11.8% |
4 | レクサスLX | 120 | 4.6% |
5 | ハイエース | 60 | 2.3% |
6 | クラウン | 53 | 2.0% |
7 | ヴェルファイア | 43 | 1.7% |
8 | レクサスRX | 42 | 1.6% |
9 | ハリアー | 37 | 1.4% |
10 | メルセデスベンツ | 37 | 1.4% |
車両本体盗難の特徴は日本で活動している損保会社21社から統計をとっていることです。
毎回内容は若干変更されていますが、さまざまな切り口から、細かなデータが記載されています。
2000年から統計をとっており、現在25回目です。
正確には毎年ではなく、ある期間を区切ってデータをまとめています。
具体的に保険金が支払われるケースを知りたい時には「日本損害保険協会の車両本体盗難」がおすすめです。
車名別盗難台数の状況とは何か?
車名別盗難台数の状況とは警察庁生活安全企画課が発表する自動車盗難台数ランキングのことです。
大きな特徴は毎年全国で発生した「車両本体盗難」に関して、警察庁が全国の都道府県別の認知・検挙件数・検挙人員に対して統計をとったものです。
そのため警察庁が認知した実際の盗難車の件数になります。
2023年版自動車盗難台数ランキングは次の通りです。
【警察庁 2023年版自動車盗難台数ランキング】
順位 | メーカー名 | 車名 | 盗難件数 | 千台あたり |
1 | トヨタ | アルファード | 700 | 0.9 |
2 | トヨタ | ランドクルーザー | 643 | 2.2 |
3 | トヨタ | プリウス | 428 | 0.2 |
4 | トヨタ | レクサスLX | 261 | 32.7 |
5 | トヨタ | ハイエース | 187 | 0.2 |
6 | スズキ | キャリー | 115 | - |
7 | ダイハツ | ハイゼット | 107 | - |
8 | トヨタ | レクサスRX | 88 | 0.8 |
9 | トヨタ | クラウン | 81 | 0.1 |
10 | トヨタ | レクサスLS | 71 | 0.9 |
10 | 日産 | スカイライン | 71 | 0.4 |
車名別盗難台数の状況の特徴は日本で活動している全国の都道府県の警察署から統計をとっていることです。
内容はほぼ一緒で、例年3〜5月頃に公開されています。
ポイントは犯罪の手口に関して詳しく解説していることです。
元々警察庁は2023年6月までは1〜5位までしか公表していませんでした。
現在は「車両盗難厳罰化の会」が「自動車窃盗認知件数ランキング」を10位まで公開して欲しいと要請したことで実際に盗難された車の車種が10位までわかるようになりました。
具体的に自動車窃盗の手口や特徴を知りたい時には「警察庁生活安全企画課の車名別盗難台数の状況」がおすすめです。
まとめ
今回は自動車盗難台数ランキングは2種類あることについてご紹介しました。
本記事で紹介したように、自動車盗難台数ランキングは2種類あります。
それぞれの活用の仕方は自動車窃盗に関する保険金について詳しく知りたい時は日本損害保険協会の車両本体盗難を活用してください。
また自動車窃盗に関する手口や特徴を詳しく知りたい時には警察庁生活安全企画課の車名別盗難台数の状況を活用することをおすすめします。