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「2022年版の盗難車ランキングを参考に盗難に遭う理由を検証!」

コラム
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なぜトヨタ車ばかり盗難被害に遭うのでしょうか?

警察庁から、2022年の盗難車の状況が公開されています。
毎年車種の変動はあるものの、トップ10にはトヨタ車が多数入っています。
とくにトップ3はおなじみの顔ぶれです。

では、なぜトヨタ車は毎年盗難の被害に遭うのでしょうか。
今回は、2022年版の盗難車ランキングを元に、その車種がなぜ盗難に遭うのかその理由について詳しく解説します。

※盗難車の順位については2022年6月に警察庁生活安全企画課から公開された「自動車盗難等の発生状況等について」を基に掲載しています。
※盗難台数とは警察から「盗難等車両手配」がされた車名が明らかな車のことです。自動車盗難認知件数とは異なります。
※1000台あたりとは保有台数からみた盗難台数の割合のことです。

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①トヨタ ランドクルーザー

2022年の盗難車ランキング第1位は「トヨタランドクルーザー」です。
盗難台数は合計710台、1000台あたり2.6台です。
ランドクルーザーとは、トヨタの大型SUVになります。現在、世界170の国と地域で販売されています。
ランドクルーザーが盗難被害に遭う理由は次の通りです。

【盗難理由】 世界から悪路に強いことを評価されているから

ランドクルーザーが盗難被害に遭う理由は、世界から悪路に強いことを評価されているからです。
もともとランドクルーザーの原型は、アメリカのジープを基に1951年に市販された「トヨタジープBJ」という4輪駆動車です。
1955年に、現在のランドクルーザーに名称を変更されます。実はランドクルーザーは、意外にもトヨタではクラウンと同じくらい歴史が長い車です。
トヨタジープBJの時代から約70年近くも世界の悪路を走り続けてきました。ランドクルーザーは、世界のさまざまな悪路の環境にも耐え、長い間走り続けてきたことが評価されます。
そのため現在海外でも値崩れせず高値で売れることから盗難の対象になっていると予想されます。

➁トヨタ プリウス

2022年の盗難車ランキング第2位は「トヨタプリウス」です。
盗難台数は合計477台、1000台あたり0.2台です。
プリウスとは、トヨタの世界初の量産型ハイブリッド車になります。現在は40カ国以上(以前は世界93カ国以上)の国で販売されています。
プリウスが盗難被害に遭う理由は次の通りです。

【盗難理由】 窃盗団の足として使われるため

プリウスが盗難被害に遭う理由は、窃盗団の足として使われるためです。こちらの理由は主に盗難後の利用先が日本の場合です。
プリウスは静粛性が高く、時速40kmでの走行の時はほとんど騒音がでません。そのため窃盗団が夜に住宅街で活動する時の足として使われています。
ちなみに海外の場合は、プリウスに内臓された「触媒コンバーター」を盗むためです。

③レクサス LX

2022年の盗難車ランキング第3位は「レクサスLX」です。
盗難台数は合計344台、1000台あたり52.7台です。1000台あたりの台数は、ランドクルーザーと比べて約20倍、プリウスと比べて約260台も盗まれています。
レクサスLXは、トヨタの高級車ブランドレクサスの中のフラッグシップSUVモデルです。
レクサスLXの世界シェアは中東40%、ロシア25%、アメリカ25%、日本5%です。圧倒的に中東で売れています。
レクサスLXが盗難被害に遭う理由は次の通りです。

【盗難理由】 ランドクルーザーをベースとした高級車だから

レクサスLXが盗難被害に遭う理由は、ランドクルーザーをベースとした高級車だからです。レクサスLXは、ランドクルーザーの信頼性を踏襲していることから世界から高く評価されています。
またレクサスLXを世界で初めて公開した国が中東のサウジアラビア王国とアラブ首長国連邦の2カ国です。理由は両国とも石油輸出国で金満国家であり、レクサスLXをいくらでも買いたがっている国だからです。
これらの理由でレクサスLXは盗難被害に遭っているのではないかと予想されます。

④トヨタ アルファード

2022年の盗難車ランキング第4位は「トヨタアルファード」です。
盗難台数は合計330台、1000台あたり0.4台です。
アルファードは、トヨタの大型LLクラスのミニバンになります。
アルファードは現在、日本・香港・マカオ・タイ・マレーシア・中国・台湾・東アジア・東南アジア諸国を中心にシェアを広げています。
アルファードが盗難被害に遭う理由は次の通りです。

【盗難理由】 アジアでの需要が急激に高まっているから

アルファードが盗難被害に遭う理由は、アジアでの需要が急激に高まっているからです。
実はアルファードは2018年の段階での盗難台数は91台でした。
2022年の盗難台数は330台で、約4年間で約3.6倍にまで急増しています。
主な理由は香港やマレーシアを中心に東アジアや東南アジアでアルファードの人気が急騰したからです。
これらの国では仮に相場よりも高くても、また仮に違法な手段であっても手に入れられるのであれば気にしない人も少なくないので盗難に繋がっているのではないかと予想されます。

⑤レクサス RX

2022年の盗難車ランキング第5位は「レクサスRX」です。
盗難台数は合計188台、1000台あたり1.8台です。
レクサスRXはトヨタの高級車ブランドレクサスの大型高級クロスオーバーSUVになります。レクサスRXは初代の発売開始から約95の国と地域で累計約362万台が販売されています。
レクサスRXが盗難被害に遭う理由は次の通りです。

【盗難理由】 マレーシアでは高値で取引されるから

レクサスRXが盗難被害に遭う理由は、マレーシアでは高値で取引されるからです。
レクサスRXの主な輸出先はマレーシアとロシアの2カ国です。とくに輸出量が多く、人気があるのがマレーシアになります。
理由は特殊な輸出規制があり、規制にかかる期間中は日本の流通価格よりも高値での取引ができるからです。

まとめ

今回は、2022年版(最新)の盗難車ランキングと盗難に遭う理由についてご紹介しました。
すべてではありませんが、現在トヨタの高級車が窃盗される大半の理由は海外輸出です。
現在所有されている車がよく盗難被害に遭っている車の場合は十分注意することをおすすめします。
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