マーキングされたということは自動車窃盗団がその車を狙っている。
一般的に自動車窃盗の前にはなんらかの前兆があるといわれています。
わかりやすい前兆が「マーキング」です。
マーキングをされたということは、自動車窃盗団がその車を狙っているというサインでもあります。
もしマーキングを見つけたら、今すぐにでも対策をとることをおすすめします。
今回は、自動車窃盗の前にやられる「マーキング」とはについてわかりやすくご紹介します。
自動車窃盗の前にやられる「マーキング」とは?
自動車窃盗の前にやられるマーキングとは、自動車窃盗犯の仲間にだけわかる「マーク・目印」のことです。
ちなみにマーキングをするのは「自動車窃盗団」の方です。
組織を持たない自動車窃盗犯は衝動的なので、いちいちマーキングをせずにいきなり盗みます。
そのため自分の車がマーキングされている時には、自動車窃盗団から狙われていると思って間違いありません。
マーキングをする目的とは?
マーキングの目的は主に次の3つになります。
1つ目は自動車窃盗団の一味がその車を下見をしたという仲間への目印です。
2つ目は持ち主がどれくらい車に関心があるのかを知るためです。
3つ目はどれくらいのスパンで車が動いていないのかを探るためになります。
もし自分の車がマーキングされた時には、自動車窃盗団が上記のいずれかの目的を果たすためにやっていると思ってください。
自動車窃盗前にされるマーキングの種類とは
自動車窃盗前にはさまざまなマーキングがされます。
主にされるマーキングは次の通りです。
① タイヤの前後に空き缶を置く
タイヤの前後に空き缶を置くマーキングがあります。
理由は持ち主が普段から車に乗っているかを探るためです。
空き缶が踏み潰されている場合は持ち主が車に普段から乗っている、空き缶がそのままの場合にはほとんど車に乗らないという目安になります。
また空き缶は下見をしたというサインにもなるので、もし車の近くに不審な空き缶の置き方をされている場合には十分注意してください。
② 「車、買い取ります」などのチラシをワイパーに挟む
「車、買い取ります」などのチラシをワイパーに挟むマーキングがあります。
理由は持ち主がその車にどれくらい関心があるかを探っているからです。
ワイパーにチラシが挟まれていると、運転する時に当然目に付きます。
そのままにして運転する人はいません。
ちなみにもし車を運転せずにチラシを放置したままだと、チラシの枚数はどんどん増えていきます。
自動車窃盗団は1日ごと、3日ごと、1週間ごとなどスパンを変えて挟んできます。
これは持ち主がどれくらいのスパンで車に乗っているのかを探っているからです。
もし1枚でもワイパーにチラシを挟まれたらすぐに処分してください。
そうすることで持ち主が車に関心があることがわかり自動車窃盗を思いとどまらせるかもしれません。
③ タイヤの上に小石を置く
タイヤの上に小石を置くマーキングがあります。
理由は車がよく動いているのかを探るためです。
タイヤの上の小石は、一見こどものいたずらと思うかもしれませんが要注意です。
④ ドアノブにコインを挟む
ドアノブにコインを挟むマーキングがあります。
理由は持ち主がよく車のドアを開け閉めをしているか、または車に関心があるのかを探るためです。
コインの代わりに、名刺やチラシが挟まれていることもあります。
また助手席側、バックドア側に挟まれていることもあるので注意が必要です。
⑤ ドアミラーにチラシや名刺を挟む
ドアミラーにチラシや名刺を挟むマーキングがあります。
理由は持ち主が車に関心があるのかを探るためです。
本物の広告だと思い、数日チラシが溜まったままの状態にしていると車を盗まれているかもしれないので注意が必要です。
マーキングをされた時の対処法とは
もし車にマーキングをされたと思ったらすぐに対処をしてください。
そのままにして放置すると次に車を見た時には盗まれているかもしれません。
① すぐに空き缶やチラシを車から取り除く
もし車に空き缶やチラシを置かれた時にはすぐに車から取り除いてください。
放置した状態が何日続くのかを自動車窃盗団はカウントしています。
3日以上過ぎると危険です。
② 証拠をとっておく
車にマーキングされた時は必ず証拠をとっておきましょう。
現物でとっておいたり、画像や動画でとっておくことで、事件があった後の捜査の役に立ちます。
またマーキングの手口から自動車窃盗団の特徴がわかるので、窃盗団の割り出しがスピーディーに行うことができます。
③ 急いで別の場所に移動する
もし車がマーキングされたら急いで別の場所に移動しましょう。
その場所に置いたままだと必ず盗まれます。
一定期間別の場所に駐車することで、自動車窃盗団が盗む候補からはずす効果があります。
④ 防犯グッズ、追跡用GPSを設置する
マーキングされたら防犯グッズ、追跡用GPSを設置しましょう。
防犯グッズが目に付くことで窃盗を思いとどまってくれたり、追跡用GPSがあることで事件後に追跡することが可能です。
⑤ 警察に通報する
マーキングされたら必ず警察に通報しましょう。
警察は窃盗前には逮捕はできませんが、さまざまな対策をアドバイスしてくれます。
また、万が一盗まれた後にも初動が早くできるので何もしないよりは有効です。
まとめ
今回は、自動車窃盗の前にやられる「マーキング」とはについてご紹介しました。
マーキングされたということは自動車窃盗団がその車を狙っているということです。
必ずどっかのタイミングで盗みます。
1週間のうち2〜3日動かさない日がバレると非常に危険です。
とくに用心してほしいのが、人気のない時間帯や台風や大雨の日にやられます。
逆に、毎日車を動かしている人は狙われにくいです。