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自動車窃盗対策に「GPS」は本当に有効なのか?

コラム
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盗まれてしまってからも有効な自動車窃盗対策が「GPS」。ただし…

Airtag
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どれだけ自動車窃盗対策をしても、盗まれてしまったらすべての努力は台無しです。

ところが盗まれてしまってからも有効な自動車窃盗対策が1つだけあります。
それは車に「GPS」を取り付けた対策です。
車にGPSを取り付けることで、もしかしたら車を取り返すことができるかもしれません。

今回は、自動車窃盗対策に「GPS」は本当に有効なのかについて、どこよりもわかりやすくご紹介します。

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そもそも自動車窃盗対策に「GPS」の設置は有効なのか?

結論、自動車窃盗対策に「GPS」の設置は有効ではあるが万全ではありません。
有効ではない理由は「GPS」のバッテリー減少・通信不安・バレ・通信妨害などです。
これらの問題を解消しない限り「GPS」の設置は有効とはいえません。

そもそもGPSとは何か?

GPSとは、現在位置を把握することができるシステムのことです。
GPSとは「Global Positioning System(グローバル・ポジショニング・システム)」の略称になります。
意味は「全地球測位システム」といいます。
簡単にいうと、人工衛星を使った位置の測定システムのことです。

GPSの仕組みとは?

GPSの仕組みは最低4つの「GPS衛星」を使って位置情報を特定する仕組みです。
現在、地球の周りの上空約2万km上には合計30個の「GPS衛星」が周回し地球をくまなくカバーしています。
仮に地球上でスマホを使って現在位置を把握する時には最低4つの「GPS衛星」を使って特定します。
そして4つの「GPS衛星」との距離が交わる「点」で、スマホの位置を特定することが可能です。
正確には3つの「GPS衛星」で地球上でのスマホの位置を特定し、4つ目の「GPS衛星」で時間的なズレを補正するという仕組みです。

GPS発信器とは何か?

GPS発信器とは、GPS技術を使って現在位置を送信してくれる機器のことです。
簡単にいうと車にGPS発信器を設置すると、スマホに車の現在位置を送信してくれる機器です。

現在、GPS発信器は自動車窃盗対策に使われています。
自動車窃盗対策用のGPS発信器とは具体的には「GPSトラッカー」のことです。

GPSトラッカーとは正確には「GPS発信器」と「スマホのアプリ」のユニットのことをいいます。

GPS発信器の仕組みとは?

GPS発信器の仕組みは、4つの「GPS衛星」を使って、GPS発信器自体の現在位置を計算し、その位置を持ち主のスマホに送信する仕組みです。
なのでGPS発信器は、一言でいうと「位置情報発信器」ということです。

またGPS発信器は車・飛行機・船など、どんなものにも設置することができ、持ち主はタイムリーに現在位置情報を知ることができます。

GPS発信器を自動車窃盗対策に使うメリットとは?

GPS発信器を自動車窃盗対策に使うメリットは次の通りです。

① リアルタイムで車の位置情報が分かる

GPS発信器を車に設置すると、仮に車が盗まれても現在車がどこにあるのかがリアルタイムですぐにわかります。
また正確な位置情報はスマホやパソコンのマップ上でみることができます。

② 小さいので窃盗犯には見つかりにくい

一般的にGPS発信器は手のひらサイズです。
そのため設置していても目視では窃盗犯には見つかりません。

実はヤバイ!GPS発信器を自動車窃盗対策に使うデメリットとは?

GPS発信器の設置は一見、自動車窃盗対策には有効です。
ただし設置してみると、意外なデメリットがあります。

こちらで詳しくご紹介します。

① プロの自動車窃盗団はGPS発見器を持っている

1つ目のデメリットはプロの自動車窃盗団はGPS発見器を持っていることです。

GPS発見器とは、GPS発信器からスマホなどへ発信される電波をキャッチし、設置されているかどうかを発見できる機器のことです。
高度な発見防止対策がされていなければ一発で発見されてしまいます。

衝動的な自動車窃盗犯であればGPS発信器を見つけることはできません。

ただしプロの自動車窃盗団は、盗む前にGPS発信器が設置されているかどうかを調べてから盗みます。
そのためGPS発信器が設置されている時は、GPS発信器を外してから盗みます。

② プロの自動車窃盗団はジャミングで電波を遮断する

2つ目のデメリットはプロの自動車窃盗団はジャミングで電波を遮断することです。

ジャミングとは、GPS発信器から発信される電波と同じ周波数の強い電波を発信して、本来受信するはずの反射波の受信を妨害することです。
簡単にいうと、妨害電波を発信することをいいます。
仮にプロの自動車窃盗団が車を盗む時に、GPS発信器を見つけられなかった場合、もしものことを考えて、GPSジャマーを使い妨害電波を発信して位置情報が持ち主のスマホへ届かないようにします。

以上の2点から自動車窃盗対策に「GPS」の設置は有効ではあるが万全ではないということになります。

まとめ

GPS発見器イメージ
GPS発見器イメージ
今回は、自動車窃盗対策に「GPS」は本当に有効なのかについてご紹介しました。

結論からいうと、自動車窃盗対策にGPSの設置は衝動的な自動車窃盗犯であれば有効です。
ただし相手がプロの自動車窃盗団の場合は、GPS発信器対策を準備していることが予想されるので万全ではありません。

そのため今後はGPSの設置以上の対策が求められます。
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